〜裏・ドラえもん〜



〇月某日。今日ものび太が自分をガキ大将と認めてる太ったヤツに虐められて帰ってきた。


まったく、あいつには前々から困っていた。


音痴のくせに土管の上で歌っているし、ヘタレなのに野球ではエースで四番ときたもんだ。


しかも、鋼鉄製の俺のことをボコボコにできるとは小学生にしてはたいした腕力だ。


なのにも関わらず、かあちゃんには負けると言う。


もし、あいつのかあちゃんに殴られたら一発で『夢島』逝き決定だ…。



しかし、何故か映画では良いヤツになっている。それが気に食わない。


映画の中での俺は、


『ポケットをなくす』


『捕まる』


などの『クラスに一人は居る、足手まとい』を演じてやってる。


しかしあいつは、危機一髪のところでのび太を助けたり、別枠で主役出演したりしている。


明かに、女性の好感度が上がる一方だ。



後、太ったヤツの隣に居る『キツネ顔』も気に食わない。


金持ちか何だか知らないが、調子に乗ってる。


何時も、従兄弟の兄さんと旅行に行ってる。


別にそれ自体は良いが、のび太と俺も(主に俺を)連れて行け!


いっつも俺が助けてやってるのに、旅行の時は連れて行かないときた。


・・・


たった今、キツネ顔から『どこでもドア』を貸してくれと電話がきた。


…いつもコレだ・・・。


自分の頼みは聞いて欲しくても、人の頼みは聞かない。


どこかに行きたいなら従兄弟の兄さんにでも連れて行ってもらえよ。


こっちは昨日から未来デパートからの取り立てでイッパイイッパイなの…。



ほんとに、こんな事になるなら野比家に嫁ぐんじゃなかった…。


25年目にして気付いたよ。


・・・


今日も太ったヤツのライヴだ…。


のび太に誘われたが行く気がしない。


だが、これも社会の付き合いだ。しょうがない、行ってやるか…。


・・・


そうそう、のび太と結婚する予定の『風呂マニア』についても触れなければ。


あいつはいつも風呂に入っている。


まったく、どんだけ潔癖症なのか…。


あいつと結婚すると水道代だけで破産しかけないぞ…。


しかし、あいつは『いつもスカート』と、パンチラマニアの俺にはたまらない服装だ。


ただ、小学生ということで今ひとつ萌ない…。


あれが高校生だったら良いのだが…。



おっと、そろそろ風呂の時間になる。


のび太を率いて、覗きに行くか…。



・・・



〜続く〜








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